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特許出願の技術動向調査等に関する報告の概要

今月21日に、特許庁から、特許出願の技術動向調査等に関する報告が公表されました。 これは、8つの分野について、それぞれ出願件数の伸びが大きいテーマや、 今後の進展が予想されるテーマを選定して行われた特許出願に関する技術動向調査の結果をまとめたものです。


特許庁HPには、テーマの一覧が公表されています。各分野とも、ほぼ毎年少なくとも1つのテーマが選定されています。 昨年度は、全体で12のテーマが選定されています。そのひとつに社会基盤関連分野から選ばれた「多用途免振・制振・除振システム」があります。 これは地震などによる振動の絶縁(免振・除振)と、制振(減衰機能)とに関する技術です。


調査報告によりますと、振動絶縁では、積層ゴム支承、すべりまたは転がり支承、ばね支承などが主に利用されています。 また、制振(減衰機能)では、履歴ダンパー、摩擦ダンパー、流体ダンパー、磁力ダンパーなどが主に利用されています。 これらの技術開発は、装置メーカーやゼネコンが主体で行われていて、規模的には大きなところが多いようです。


一方、特許出願の状況は次のようになっています。出願国を日米欧中韓とした合計の出願件数は、1997年から2003年まで概ね減少傾向でした。 その後、増加傾向となりましたが、2005年以降再び減少傾向になっています。


しかし、日本を除く4カ国への出願状況では、1998年から2001年までは増加傾向となり、その後、増加と減少が繰り返される格好になっています。  また、出願先の国を日本する出願が他国とする出願よりも多く、次いで、米国、欧州の順になっています。


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